政財界から文化・スポーツまで、秀でた功績を残した人々の死亡記事-obituary-で綴るブログ「死亡欄」。(敬称略)
Today's Obituary


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初めて人力飛行に成功したペダル式飛行機を設計した米国の人力飛行機設計者ポール・マクレディ(Paul B. MacCready, Jr.)、28日死去、81歳。

1925年米コネティカット州生まれ。47年イェール大学物理学科卒、52年カリフォルニア工科大学で博士号取得。米海軍でパイロットとして勤務。

戦後51年最初の会社を設立。77年人力飛行機で1マイル離れた2地点をはじめて8の字飛行を行って「クレーマー8の字飛行賞」受賞。「人力飛行の父」と称される。79年設計した人力飛行機「ゴッサマー・アルバトロス」が約3時間でドーバー海峡初横断(約35km)に成功。

80年代以降は有人、無人の太陽電池式飛行機「ゴッサマー・ペンギン」「ゴッサマー・チャレンジャー」などの開発にも力を注いだ。

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米アトランタ五輪公園爆弾テロ事件で容疑者扱いされた元警備員(Richard Jewell)、ジョージア州の自宅で29日死去、44歳。

1962年生まれ。96年7月アトランタ五輪で警備員として勤務中、公園で不審な小型リュックサックを発見、警察に通報。その後リュックは爆発し、1人死亡、111人負傷。当初英雄扱いされたが、地元夕刊紙アトランタ・ジャーナルの報道で一転、容疑者扱いされた。その後無実が証明され、一部メディアを提訴。報道被害の象徴的存在となった。

五輪前はジョージア州北部ハーバーシャム郡の保安官事務所で副保安官。その後アトランタでピードモント大学の学内警察の仕事をしていた。


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フランス元首相ピエール・メスメル(Pierre Messmer)、パリ市内の病院で29日死去、91歳。

1916年パリ近郊ヴァンセンヌ生まれ。ナチス・ドイツ占領下の40年ドゴール将軍派の抵抗運動「自由フランス」に参加し、北アフリカ戦線でビルアケムの戦いなどに従軍。戦後植民地行政に携わり、インドシナ戦争では身柄を拘束された。50年代アフリカのフランス植民地で公務員上級職として勤務。

59年ド・ゴール政権で陸軍大臣。60-69年ドゴール政権で国防相。71年海外領土相。72-74年ポンピドー政権で首相。

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スペインのトップチーム「セビージャ」で活躍したサッカー選手アントニオ・プエルタ・ペレス(Antonio Puerta Pérez)、特発性拡張型心筋症のためセビージャ市内の病院で28日死去、22歳。サンチェス・ピスフアンで行われたリーガ・エスパニョーラ開幕戦のヘタフェ戦で試合中に倒れ、心停止を起こして病院に運ばれ救命措置を受けていた。

1984年スペインのセビージャ生まれ。2003-2004シーズンにトップチームでデビュー。06年セビージャ初のUEFAカップ決勝進出に貢献、タイトルも獲得。同チームの中心選手となり50試合以上に出場している。スペイン代表としても1試合に出場。フル代表に呼ばれる前は、U-21代表として5キャップを記録。

07年8月25日のヘタフェCF戦では、前半35分にピッチで突然意識を失う。すぐに立ち上がり自力でロッカールームへ向かったが再び失神、セビージャ市内の病院でICU治療を受けが心肺機能停止状態となり死去。

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英作家で007シリーズ原作者の一人ジョン・ガードナー(John Gardner)、心不全のためベイシングストークの自宅近くで8月3日死去、80歳。

1926年ノーサンブリア生まれ。第2次大戦中英海軍に所属。戦後ケンブリッジ大、オクスフォード大学院で学ぶ。その後牧師、新聞記者、舞台評論家などを経験。63年最初の本を出版、シャーロック・ホームズのパロディから重厚なスパイ小説まで幅広く手がける。イアン・フレミング(Ian Lancaster Fleming)を引き継ぐ形で、80-90年代にかけて007(ジャームズ・ボンド)シリーズを執筆。その数は14作となりフレミングの12作を上回った。

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フリーカメラマンでポーランドのガリシア・ユダヤ博物館キュレーターでもあるクリス・シュワルツ(Chris Schwarz)、癌のため7月29日死去、58歳。

1948年英ロンドン生まれ。父は39年ナチ侵攻でポーランドから移住。子供のころから写真に惹かれ、17歳で学校を辞めて、フリーカメラマンとして世界を旅する。

最初にポーランドを訪れたのは81年。共産主義崩壊後の91年再訪。ユダヤ人の墓や駐車場になっているかつてのシナゴーク、崩壊したハディッシュの学校などの撮影を続けた。

04年クラクフで家具工場跡にガリシア・ユダヤ博物館を創設。「記憶の跡」と題した展示物は彼の作品150点ほかを納める。なお、ポーランドは戦前に350万人のユダヤ人が居住し、ヨーロッパ最大のユダヤ人人口を抱えたが、ナチによって300万人が虐殺された。

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日本文学研究者で米コロンビア大名誉教授の(Edward George Seidensticker)、外傷性頭蓋内損傷のため東京都内の病院で26日死去、86歳。今春、東京都内の自宅近くの路上で転倒して、頭部打撲で入院中だった。

1921年コロラド州キャッスルロック生まれ。42年コロラド大学英文科卒。戦争中は日本語の語学将校を務め、戦後間もない45年占領軍の一員として来日。その後ハーバード大学で日本文学を専攻。47年外交官として再来日し、50年から5年間東大大学院で平安朝文学を研究し、「蜻蛉日記」を英訳。62年帰国し、スタンフォード大やミシガン大、コロンビア大で教鞭をとり、77年コロンビア大教授。

川端康成「雪国」や谷崎潤一郎「細雪」などの日本の近代文学を100点以上英訳。川端のノーベル文学賞受賞の道を開いた。15年かけた「源氏物語」の全訳などでも知られる。

著書に「私のニッポン日記」「東京 下町 山の手」など。04年川端や三島由紀夫らとの交流をつづった自伝「流れゆく日々」を刊行。75年勲三等旭日中綬章、77年菊池寛賞、81年五島美代子賞、91年山片蟠桃賞を受けた。日本での生活は50年以上に及ぶ。

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英歴史学者のノーマン・コーン(Norman Cohn)、心臓機能低下のため英ケンブリッジで7月31日、92歳。

1915年ロンドンのユダヤ系家庭に生まれる。グレシャム・スクールで教育を受け、39年オックスフォード大学卒。39年から6年間英国陸軍勤務。第2次世界大戦中は英軍諜報部勤務。

戦後イングランド、スコットランド、アイルランド、米国及びカナダの大学で教えた。66年サセックス大学教授、集団精神病理学研究センター所長に就任。英国学士院特別会員に選ばれた。
コーンは共産主義やナチズムな20世紀全体主義が中世の千年王国運動に関連した神話によって進められたとし、歴史学者や社会学者に影響を与えた。著書に「千年王国の追求」「魔女狩りの社会史」など。

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元プロ野球巨人投手で広島スカウトも務めた渡辺秀武、肺炎のため浜松市の病院で25日死去、65歳。

1941年静岡県生まれ。富士高校、日本軽金属を経て、63年巨人入団。当初は気弱な投球から「メリーちゃん」と呼ばれた。3年目の66年下手投げに転向し頭角を現す。70年ノーヒットノーラン達成、23勝を挙げた。

73年日拓に移籍。その後は大洋、ロッテ、広島を渡り歩く。広島では江夏豊へつなぐ中継ぎとして79、80年連続日本一に貢献。
82年現役引退後、広島でスカウトを務めた。通算成績118勝100敗8セーブ。通算防御率3.35。

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原子力及び物理化学に関する博士号をもつ米医師でジョン・ゴフマン(John W. Gofman)、心不全のためサンフランシスコの自宅で15日死去、88歳。

1918年オハイオ州クリーブランド生まれ。39年オバーリン大学卒、43年触媒法でプルトニウムを抽出、同年カリフォルニア大バークレー校で博士号取得。心臓病及び低レベル被曝による健康被害の研究に従事。アテローム性動脈硬化の原因についての独創的な研究により受賞多数。74年米心臓病大学により4半世紀の心臓病に関する主導的研究者25人の1人として選出された。

カ大バークレー校の分子・細胞生物学の名誉教授、カリフォルニア医科大学の教授団のメンバー。

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元ルクセンブルク首相のガストン・トルン(Gaston Egmond Thorn)、26日死去、78歳。

1928年ルクセンブルク市生まれ。戦時期ドイツ支配下だった学生時代にレジスタンス運動で投獄された経験を持つ。戦後、仏モンペリエやパリで法律を学ぶ。

61年ルクセンブルクの民主党党首。69-80年外相及び貿易。その間の74-79年首相を務める。81-85年欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)の委員長。
また75-76年には国連総会議長を務めた。民主党名誉党首。

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小説家の西村寿行(本名:としゆき)、肝不全のため東京都内で23日死去、76歳。

1930年高松市男木島生まれ。旧制中学を卒業後、新聞記者やタクシー運転手、速記者、小料理屋経営など約20の職種を経験。南アルプスで猟師同然の生活を行った時期もある。

69年イヌワシに猟犬を殺された猟師を描いた「犬鷲」でオール読物新人賞佳作となりデビュー。暴力描写を盛り込んだ復讐劇は「ハードロマン」と呼ばれた。「咆哮は消えた」などで直木賞候補。代表作に「君よ憤怒の河を渉れ」「黄金の犬」「犬笛」など。

兄は作家の西村望さん。

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元フランス首相のレイモン・バール(Raymond Barre)、パリ市内の病院で25日死去、83歳。

1924年 生まれ。パリ政治学院大卒。67年ド・ゴールによってEC(欧州共同体)欧州委員会副委員長に推挙され、72年までブリュッセルで勤務。76年1月ジスカールデスタン大統領のもと貿易相に就任。同年8月に首相就任、81年ミッテラン政権誕生まで務める。経済自由化政策として「バール計画」を推進するも失業増を招き、批判を受けた。

88年大統領選挙に出馬するも、社会党ミッテラン大統領の再選により敗北。
95-01年までリヨン市長。

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ビッグバン理論を基礎づけた米物理学者ラルフ・アルファー(Ralph Asher Alpher)、米テキサス州オースティンで12日死去、86歳。

1921年ワシントンDC生まれ。ジョージ・ワシントン大学で宇宙に残存するビッグバン直後の光を調べることで初期宇宙の状態が分かるとした理論を共同発表。これはジョージ・ガモフのもと水素からヘリウムなどの重い元素の生成される過程計算を行ったもので、ガモフと連名で48年「フィジカル・レビュー」に論文発表された。宇宙が137億年前に1つの爆発から生まれたとするビッグバン理論の基礎となる。

93年にロバート・ハーマンとともにヘンリー・ドレーパー・メダルを受賞した。

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シーガイヤ計画を推進した元宮崎県知事の松形祐堯(Matsukata Suketaka)、肺炎のため23日死去、89歳。

1918年宮崎県えびの市生まれ。宮崎県立小林中学校(現:宮崎県立小林高)、鹿児島高等農林学校(現:鹿児島大)、九州帝国大学農学部卒業。942年農林省入省し、林野庁長官などを歴任。

76年参院補欠選挙に出馬し落選。79年当時の宮崎県知事黒木博が任期途中での辞職、知事選に出馬し当選。03年まで6期務めた。6期目では全国最高齢知事。

任期中の93年県などの出資によるシーガイアが開業。00年九州・沖縄サミットの外相会議開催。01年シーフガイア運営会社が負債3261億円を抱え会社更生法適用申請、03年経営破綻の責任を取り知事引退。

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