政財界から文化・スポーツまで、秀でた功績を残した人々の死亡記事-obituary-で綴るブログ「死亡欄」。(敬称略)

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物理学者で東京大学特別栄誉教授の戸塚洋二、多臓器不全のため千葉県柏市の病院で10日死去、66歳。

1942年静岡県生まれ。静岡県立富士高校から、東京大学理学部物理学科へ。72年同大大学院理学系研究科博士課程修了。東大理学部助手、助教授を経て87年教授に就任。88年東京大学宇宙線研究所教授。95年神岡宇宙素粒子研究施設長。97年より東京大学宇宙線研究所長。

この間、岐阜県飛騨市の鉱山地下にニュートリノ観測装置スーパーカミオカンデの建設に携わる。宇宙線が地球の大気にぶつかり発生する「大気ニュートリノ」を観測。ニュートリノが飛行中に別の種類に変わる現象を発見した。98年ニュートリノ振動を確認し、ニュートリノに質量があることを世界で初めて示した。素粒子の標準理論に修正を迫る成果で、ノーベル賞受賞が期待されていた。
01年スーパーカミオカンデの光電子増倍管の70%を損失する大規模破損事故が発生。その責任をとって、東京大学を辞職。

02年、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所教授に。03−06年まで高エネルギー加速器研究機構長。
07年米国版ノーベル賞ともいわれるベンジャミン・フランクリン・メダル(物理学部門)を受賞。このほか仁科記念賞、紫綬褒章、文化勲章などを受けた。




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