政財界から文化・スポーツまで、秀でた功績を残した人々の死亡記事-obituary-で綴るブログ「死亡欄」。(敬称略)

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世界的なチェロ奏者で指揮者でもあるムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(Mstislav Rostropovich)、モスクワの病院で27日死去、80歳。

1927年旧ソ連アゼルバイジャン共和国のバクー生まれ。7歳で父からでチェロを習い始める。モスクワ音楽院でコゾルポフ(チェロ)とショスタコーヴィッチ(作曲)に学ぶ。国際チェロ・コンクールで優勝を重ね、師であるショスタコービッチをはじめプロコフィエフら著名な作曲家が、ロストロポービッチのために作曲した。
48年から母校で教え、57年教授就任。欧米諸都市で積極的に演奏活動も行った。

しかし、旧ソ連時代の反体制作家でノーベル文学賞受賞者のソルジェニーツィンらを擁護して政府と対立。74年夫人でオペラの女王といわれたソプラノ歌手ガリーナ・ビシネフスカヤ(Galina Vishnevskaya)とともに出国し、ワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督に就任。78年ソ連の市民権を剥奪された。

その後、ゴルバチョフ政権になった90年に市民権を回復。16年ぶりに故国でコンサートを開いた。40以上の名誉学位を持ち、30カ国以上の国から130以上もの主要な賞と勲章を授与されている。07年には母国ロシアで最高栄誉とされる勲1等祖国功労章を授与。その技量は現存するチェロ奏者のなかで最高とされた。

小澤征爾とも親交が深く、親日家として知られた。


【関連音楽CD】
R.コルサコフ:シェヘラザード
フォーレ:エレジー
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第5番 ニ短調

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