
世界的なドイツの写真家ベルント・ベッヒャー(Bernd Becher)、心臓手術のあと独ロストックで22日死去、75歳。
1931年ドイツの炭鉱町ジーゲン生まれ。53-56年までシュットガルトで絵画と石版画、57-61年までデュセルドルフでタイポグラフィーを学ぶ。デュセルドルフ美術アカデミー在学中の57年にポツダム生まれのヒラ(hilla)と出会い、61年に結婚。
ふたりは59年から、給水塔、冷却塔、溶鉱炉などドイツ近代の産業建築物を撮影。曇り空の日を選び、均質な光線のもとで精細に撮影された写真は、「無名の彫刻」と名づけられ、それらを機能別に組み合わせたタイポロジー(類型学)的の組み合わせた作品でその名を知られる。60年代にコンセプチュアル・アートの文脈で評価された。
写真集写真集「溶鉱炉」、「給水塔」など数多くの作品を残した。
76年以降ベッヒャー夫妻はデュッセルドルフ美術アカデミーで教鞭をとる。同アカデミーで最初の写真科教授に就任し、彼らが指導した写真家アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトルート、トーマス・ルフらはベッヒャー・シューレ(ベッヒャー派)と呼ばれ、80年代末に国際的な評価を得るようになった。
80年代以降現代アートとして高い評価を受けたベッヒャーは、活躍の場を欧州、米国へと拡大。90年ヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ代表として金獅子賞、04年ハッセルブラッド国際写真賞を受賞した。
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